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イケナイ関係フィンガーLOVE⑤

 そのあとも、二人は飽きずに情事を続けた。
 しかし、冷静さは保っていた。
 二人の関係はあくまで服の上からの愛撫。
 それ以上はない。
 柴崎は、もう下着の中に指を入れなかった。
 みちかが、自分を愛液を見せて、誘惑することもなかった。
 そして、三年が過ぎた。
 柴崎は相変わらずの愛妻家で、妻と子供のことが最優先だった。
 みちかも彼氏に対して一途で、ときどきケンカはするというが、仲睦まじく付き合い続けていた。
 その日は、夕日がキレイだった。
 ガラス窓を通して、保健室は赤く染まっていた。
 柴崎とみちかは、まるで恋人のように、ベッドに重なって座った。
 うしろから、柴崎がみちかの胸をゆっくりと揉みしだいていた。
 みちかは、声は出さずに目を閉じて、うっとりとしている。
 彼女の右手はうしろに回って、柴崎の股間を優しくさすっていた。
 もう、二人とも手馴れたものだった。
「……ねえ、柴崎先生」
 愛撫の最中、みちかが静かに語りかける。
「なんですか、みちか先生?」
「……じつはわたし、今度、結婚することになりました」
 柴崎は、なぜかチクリと胸が痛んだ。
「そうですか! それは、おめでとうございます!」
 しかし心とは裏腹に、言葉では明るくみちかを祝福した。
「例の彼と、ですよね?」
「……もちろん」
 みちかはうなずいた。
「それは……本当にめでたい!」
「ありがとうございます……だから、名残惜しいんですけど……」
「……ええ、わかっていますよ。それ以上言わないで下さい」
 柴崎は。優しく答えた。
 これで、この関係は終わり。
 遊びと呼ぶには、あまりに情が入ってしまった。
 家族は愛している。
 しかし柴崎は、この三年間二人だけの秘密を共有したみちかにも、愛情を感じていた。
 だから、みちかの幸せも自分のことのように嬉しかった。
「よかった……」
 柴崎は、感慨深くつぶやいた。
 その言葉には、いろいろな意味が込められていた。
 みちかの結婚のこともそうだが、これまでの二人のこと、この関係が一線を超えなかったことも含まれていた。
 夕日が、目に沁みた。
 今なら、あの時の少女の質問に、柴崎はこう答えるかもしれない。
「愛があるからこそ、セックスをしないこともあるんだよ」と。

          (おしまい)

      >>>第三十七話 「未定」


      楠木みちかの登場する他の作品を読む→「楠木みちか」

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